引越しが決まったらやれることはどんどん進めておきましょう。段取りよく進めてしまわないと、前日~当日アタフタすることになったり、前住所まで手続きをしに戻ってこなくてはならなくなったり大変です。
やることをきちんと把握しておくと引越し作業がスムーズに進みます\(^o^)/
以下にやることリストを一覧にしてまとめてあるので、参考にしてください。
楽に引越すための手順、準備リスト
引越しが決まったらすぐにやるべきこと
1.大家さん・不動産業者に引越ししたいと伝える(賃貸借契約解約予告)
まずは大家さんや不動産業者に「引越しをしたい」と伝えましょう。
法律的には、書面による解約届等は必要ありませんが、原則として3ヶ月前までに予告を行うことが規定されています。
多くの賃貸では賃貸契約書に解約予告の期間を定めている場合が多いので、一度確認することが大切です。
先に新居を探して入居日を決めてからにしようと考えていると、最大3ヶ月分相当の家賃を請求される場合もあるため、できれば新居を探す前に予告をしておきましょう。
2.新居の下見
新居の下見で確認しておくべきなのは、
- 窓・カーテンのサイズ
- 照明があるか・なければシーリングの形をチェック
- 玄関やドアの大きさ(荷物が搬入できるか)
- 周辺の道路状況(引越しのトラックが入るか)
など。
メジャーやメモ用紙を持参していくと便利です。
3.引越し方法の検討(ピアノやペット、車なども)
まずは業者に頼むのか自分で引越しをするのかを決めなくてはなりません。
業者に頼むのであれば、ピアノやペット、車・バイクの運搬は業者によっては料金に差が出てくるため、見積りをとる時に必ず申告しましょう。
4.複数の業者から見積りをとる
1円でも安く引越しをするなら『見積りは複数の業者から』というのが大事。これをやるとやらないのでは数万円単位の差がでます。
見積りは原則無料で、「A社は○○円だったから、それより安くして欲しい」といった交渉もアリ。料金の交渉材料にもなるので、必ず複数社から貰って比較するようにしましょう。
この時に注意したいのが、処分する予定のものは見積り時に伝えておくこと!
言わないままだと勝手に見積り金額に含まれてしまいます。
「すべて自分でやるか迷っている」、「宅配業者の利用を検討している」という方も無料で見積もりができるので絶対やっておくべきです。
※現在、クロネコヤマトの引越しサービスが休止中のため、引越しの予約が取れない事態が発生いるそうです。引越しが決まったらすぐにでも見積り依頼することをおすすめします。
5.子どもの転園・転校手続き
校区や通う園が変わる場合は、早めに相談しましょう。また、引越し先で通う学校や園についても早めにリサーチしておくと良いです。
2週間前までにやること
6.インターネット接続の契約手続き
最近ではスマホでもインターネットができるので数日はしのげますが、wi-fi環境がすぐに使用できれば便利です。
インターネット接続工事は、業者に申し込んでから数週間、長いと1ヶ月以上待たされることがあるため、早めに手続きを済ましておきましょう。
集合住宅ではネット環境が整備されている場合もありますので、不動産会社に確認しておきましょう。
7.不用品処分をすすめる
粗大ゴミは捨てる日時が決まっていることも多いため、早めに処分しておかないと新居に持っていくハメになるかもしれません。
最近では、メルカリなどを利用すればちょっとしたお小遣い稼ぎにもなるのでそういったものを利用するのもおすすめです。
8.梱包用の段ボールを用意
段ボールは無料で提供してもらえるプランの引越し社もあれば、購入する形のところもあります。
自分で引っ越す場合は、スーパーの段ボール置き場からもらってくる人が多いです。
9.新居のレイアウトを決める
先に新居のレイアウトを決めておき、部屋や棚別に分けて荷造りすると引越し後の荷ほどきの時に楽です。
10.荷造り開始
荷造りをすべてお願いするサービスもありますが、自分で荷造りをした方が節約にはなります。寝室や季節用品など、普段使わないものからどんどん詰めていきましょう。
特に時間がかかるのがキッチン周り。ストックしてあるものや使用頻度の低い調理器具などは早めに詰めておくとスムーズです。
11.転居通知の作成
引越しをしたら転居した旨を出すのがマナーです。
ただ最近では、家族世帯の方でもLINEやメールでお知らせするという方が多いです。
14日前~3日前までにやること
12.転出・転居届の提出
転出届を受け付けてもらえるのが、14日前からです。
13.国民健康保険の手続き
国民健康保険に加入している場合は、資格喪失手続きが転居の際に必要です。ただし、同じ市区町村内に引越す場合の際には、住所変更の手続きのみでOKです。
ただ最近では、転出届を提出する際に国民健康保険なのか聞かれ、転居届が資格喪失届を兼ねている市町村も増えています。
14.印鑑登録証の提出
印鑑登録とは、住んでいる市町村に印鑑を登録し印鑑登録証をもらうことです。
引越しの際には、旧住所で登録抹消の手続きをおこない、新住所で再登録の手続きをおこないます。
15.電力会社への連絡
引越しの際は、電力会社の方が最終の使用量のメーターを確認しに来てくれますので、1週間前までに連絡しておきましょう。
2016年から電力自由化がはじまり、引越しを機に電力会社を変更するという方も増えているため一度チェックしてみるのもいいでしょう。
※引越し時には契約できない電力会社もあります。
16.ガス会社への連絡
当日ガスの元栓を閉める作業の立会いが必要な場合があり、2~4月の繁忙期だとなかなか希望の日時がとれず、引越し当日の利用中止ができないこともありますから、早めの連絡をおすすめします。
また、新居のガス会社が旧居と同じ場合は、新居の開栓も同時に受け付けてくれます。
17.水道局への連絡
最低でも3~4日前までには連絡をしておきましょう。
東京水道局では、インターネットからの申込みも受け付けています。
18.郵便局への転居届け
郵便局に転居届を出しておくと、1年間旧住所宛にきた郵便物を新住所に転送してくれます。
郵便局から転居届のハガキをもらい、必要事項を記入してポストに投函すれば手続き完了です。また、インターネットからも手続き可能ですので、できれば前日までには済ましておきましょう。
19.電話の移転手続き
固定電話の移転は「116」へ電話して必要事項を伝えるだけでOK。引越しが混み合う2~3月などは開通工事が遅れてしまう場合があるため、最低でも1週間前までには終わらせておきましょう。
20.携帯電話の住所変更手続き
携帯電話会社への連絡は引越しまでに行わなくても困ることはありませんが、利用明細書が届かず返送されてしまうと利用停止になる危険性もあります。
いろいろな手続きのついでに済ましておきましょう。
21.金融機関の住所変更手続き
なかにはネットから変更できる銀行もあります。
銀行以外にもクレジットカード会社、保険会社などへの連絡も必要です。
22.新聞・NHK・その他宅配サービスへの連絡
新聞販売店には1週間前までをめどに連絡しておきましょう。
NHKの住所変更は、フリーダイヤル(0120-151515)もしくはNHK受信料窓口(http://pid.nhk.or.jp/jushinryo/)からも可能です。
また、よく利用するネット通販の登録住所もついでに変更をしておきましょう。
23.掃除をすすめる
掃除は当日急いでやっても終わりません。
また、賃貸物件の契約では「退去時は原状回復」が義務付けられています。忘れ物がないかチェックしつつ、使用頻度の低い場所からどんどん掃除をすすめておきましょう。
24.引越し挨拶の品の手配
賃貸の場合は挨拶する習慣が減っていますが、持ち家の場合や家族世帯の場合は挨拶しておいた方が入居後の関係がスムーズになります。
3日前~引越しの直前までにやること
25.パソコンのバックアップ
パソコンのハードディスクは衝撃に弱いため、引越し時に損傷するリスクがあります。ハードディスクやUSB、オンラインのバックサービスなどを使ってバックアップをとっておきましょう。
26.冷蔵庫・洗濯機の水抜き、ストーブなどの灯油抜き
水抜きをせずに運ぶと、内部の水が漏れだしてしまうことがあります。特に灯油に関しては危険物のため、必ず抜いておくようにしましょう。
水抜きの方法はメーカーや機種によって違うため、取扱説明書を確認してから行ってください。
冷蔵庫は引越し日の1週間ほど前から購入する食材を最低限に減らし、使い切ってしまうようにしましょう。
27.段ボールをチェック
前日までには必ず、段ボールがきちんと閉まっているか、いくつあるのか、取扱に注意が必要なものは注意書きが書いてあるかなどチェックをしておきましょう。
28.当日の流れをおおまかに決める
業者の作業時間に合わせて、おおまかなスケジュールを決めておきましょう。
また、当日手元に置いておくものや食事をどうするかなどもチェックしておく必要があります。
29.業者への最終確認
当日やること
30.電気・ガス・水道の利用停止
事前に連絡をしておけば、担当社が引越し当日に訪問し、利用停止の作業を行ってくれます。
立会いが必要な場合と必要ない場合がありますので、確認してみましょう。また、当日の現金清算が希望できる場合があるため、その場で支払いができるよう現金を用意しておくのがベターです。
31.搬入した荷物の最終チェック
わすれている段ボールはないか、すべて積み込んだかを最終チェックします。
32.忘れ物・ポストの確認
携帯電話の充電器やカギを忘れがちです。ポストも確認してから出発しましょう。
33.明け渡しと鍵の返却
不動産業者や大家さんと立会いのもと、部屋の状態を確認、カギを渡します。立会いをしない大家さんなどもいるようですが、あとで汚れや破損の請求がきたりとトラブルのもとになるため、できれば立会いをしておくのが望ましいです。
34.新居での電気・ガス・水道の利用開始
事前に連絡をしておけば、当日から利用することが可能です。
電気については、ブレーカーの近くに「電気使用開始手続書」というハガキが置いてあると思いますので、必要事項を記入しポストに投函しておきましょう。
水道やガスは開栓をすることで利用が開始できます。
※都市ガスの開栓には立会いが必要です。
35.近所への挨拶まわり
引越し2日前~当日の間に近所への挨拶まわりを済ましておきましょう。
引越し当日の騒音や子どもがいれば「ご迷惑をおかけしますが…」といった旨を伝えておいた方がスムーズです。
この時、手ぶらではなく、挨拶品を持参しましょう。賃貸なら300円~800円、持ち家なら500~1,000円程度の品が相場です。
引越し後にやること
36.転入届の提出
新しい市区町村に引越してから、14日以内に転入届を提出する必要があります。
手続きの際、旧居の市区町村で発行された転出証明書が必要になります。本人確認書類や印鑑と一緒に持っていきましょう。
37.国民健康保険の手続き
転入届を提出する際に、国民健康保険の加入手続きをします。
38.印鑑登録の手続き
以前とは別の市区町村に引越した場合は、印鑑登録証も新しく発行してもらわなくてはなりません。
登録する印鑑(実印)、本人確認書類を持っていきましょう。
39.子どもの入園・入学手続き
また、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校では手続き方法が異なるため、確認が必要です。
もし長期休み以外に転校し、引越し後すぐに新しい学校に通う場合は、用意する制服や持ち物についても早めに確認しておきましょう。
40.運転免許証の住所変更手続き
免許証の住所変更の届け出は、道路交通法によって定められており、違反をすれば「二万円以下の罰金又は科料に処する」となっています。
運転中に警察官に免許の提示を求められて焦ることのないよう、できるだけ早めに変更しておきましょう。手続きは警察署(公安委員会)や免許センターで無料で行えます。
41.車庫証明・自動車検査証の住所変更手続き
「車庫証明」いわゆる「自動車保管場所証明書」は、警察署で手続きができます。
検査証は、住所の変更から15日以内に手続きを行うことが義務付けられています。
普通自動車の場合、新住所の住所を管轄する陸運局で、軽自動車の場合、軽自動車検査協会で変更を行います。
旧居と陸運局の管轄が違う場合は、ナンバープレートが変更になります。
また、バイクを所有している場合も住所変更の手続きが必要です。軽二輪(126~250cc以下)は陸運局で行い、ナンバープレートも変更となります。125cc以下であれば必要ありません。
42.犬の登録住所変更手続き
犬を飼っている場合は、市区町村への届け出が法律で義務付けられています。登録変更は新居の市区町村の役所や保健所で行う事ができます。